定期公演SeasonⅡに向けて

こんにちは。もっちーです。
いよいよ12月6日(土) からSAL-MANEの定期公演Season Ⅱ がスタートします。
新定期公演に先立ち、これまでの定期公演をふりかえり、SeasonⅡの抱負を述べようと思います。

Season Ⅰ kiki公演をふりかえる

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kiki公演が始まるまで

Season Ⅰ は僕たちにとって初めての本格的な公演活動でした。
そもそもSAL-MANEの発足当時の活動内容は、ワークショップを中心とした教育的活動に重点が置かれていました。
いずれはショーをしてみたい、という考えは持っていましたが、インプロのショーとはどのようなものなのか、それはどのように作り上げていけばよいのかといった課題や疑問を前に、なかなか実行に移すことができませんでした。
大きな転機となったのは、僕が2012年夏にカナダのインプロ劇場「ルースムースシアター; Loose Moose Theatre」でインプロショーを観劇したことです。ルースムース・シアターは、カナダのカルガリーにあるインプロ劇場で、インプロの世界的な大家キース・ジョンストンが創設しました。僕はそこでキースのワークショップを受けながら、週末はルースムースシアターのショーを観て過ごしました。その時に観たインプロのショーは、それまで僕がインプロのショーに期待していたものを遥かに上回る感動的なものでした。この時の体験が、SAL-MANEでショーをしたい!という僕の原動力となりました。

帰国後は、それをどのように実現するかということがチームの課題となりました。先に挙げたショーに向けた課題や疑問に対して、SAL-MANEとして具体的に回答をしていくという作業をひたすら行いました。
そのために僕は自分が観てきたものをメンバーに共有し、メンバーはこれまで他分野で培ってきたものを総動員して、定期公演の雛形を作っていきました。また、高尾先生をはじめいろいろな方のご紹介で、kikiというすばらしい会場と出会いました。こうして2013年5月に定期公演をスタートさせました。

kiki公演を続けるなかで

こうしてスタートした定期公演ですが、実施してみると次々と課題が浮き彫りになっていきました。例えば、はじめは「4-Beans」というユニットを軸にして公演を行っていましたが、人数が少なすぎる・他のメンバーをどのように扱うのかなどといった問題が生じました。この問題に対して「ゲストのように1人ずつメンバーを入れてみよう!」「もう1人増やそう!」「ええい、もっと増やそう!」などと試行錯誤を繰り返しました。最終的に今の形(プレイヤー5名+ミュージシャン1名) に落ち着いたのは、なんと今年の6月に行った「vol.14 どうでもいい相談」になってからでした。笑
このように出演するメンバーの人数ひとつとっても様々な試行錯誤がありました。ショーの内容については言うべくもありません。そういう意味でSeason Ⅰ はSAL-MANEの定期公演を形作っていく試行錯誤のシーズンと言えるでしょう。
ただ、初めこそ行き当たりばったりの試行錯誤といった状態でしたが、回数を重ねるにつれて修正するポイントや方向性がクリアーになっていきました。「こうしてみてはどうか」「こうしてみたらこうなった」といった具合に仮説と検証のサイクルが循環するようになり、探究としての性格が強くなっていきました。
9月に行ったkikiの最終公演「vol.17 ありがとう」では、Season Ⅰ で作り上げてきたSAL-MANEのショーがひとつの到達を迎えたように思います。

Season Ⅱ に向けて

これまでSeason Ⅰ を簡単にふりかえってみました。ここからはSeason Ⅱ に向けた抱負を述べたいと思います。
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「いいものをつくる」

Season Ⅱ のチームの目標は、「いいものをつくる」です。これはチームの合言葉として常に心がけているものです。もちろんSeason Ⅰ においても、この目標のもと活動を行ってきました。しかし、今となってふりかえってみると、Season Ⅰ は「いいものをつくるための体制を整える」ことに終始していたように思います。言い換えれば、Season Ⅰ は「どうやってSAL-MANEのショーを行っていくか」という基準を作り上げたことが、チームの到達点と言えるでしょう。
Season Ⅱ では、その先を目指します。つまり「SAL-MANEのショーをどうやって良くしていくか」という問いが、新定期公演で探究する問いです。Season Ⅰ を通じて作り上げた基準のもと、その水準をどのようにあげていくか、ということが今後の私たちの課題です。あるメンバーは国内外で行われているインプロショーに足繁く通いました。またあるメンバーは他のチームと活動をともにし、プレイヤーとしてのレベルアップを図りました。チームとしても出張ワークショップや出張公演に参加して、自分たちのインプロについての理解を深めました。これらを通じて、自分たちの表現しようとしているものに対する畏怖と敬意が芽生えてきたように感じます。

こうして僕たちはインプロショーの基準を模索する時期を超えて、いよいよインプロショーの質を問う段階を迎えました。もしかするとようやくスタート地点に立つことができたと言えるかも知れません。
ちなみに最近では「お客さんが来なくなったら解散だね」と冗談交じりで話しています。が、これは強ち冗談ではありません。
お客さんが来たいと思ってもらえるショーを作り続けていくこと、そのための努力を惜しまないこと。そしてそれを楽しみながら続けていくこと。それがパフォーマンスとしてのインプロの探究を目的とする僕たちの、新定期公演に向けた抱負です。

こうして改めて書いてみて、僕が初めに想定していたものよりもずっとおもしろい現実が目の前に広がっているように感じます。そこにはたくさんの人の協力と辛抱があったことでしょう。ご来場くださったお客様、遠くからエールを送ってくださった方々の温かい応援も僕たちの力となりました。そしてなにより、多大な時間と労力を割いてSAL-MANEの活動に尽力してくれたメンバー全員に心から感謝しています。Season Ⅱ は、今まで以上にメンバーに対する敬意と感謝の気持ちを持って、活動に臨みたいなと思っています。

最後は対内的なメッセージとなってしまいましたが、改めてみなさまに向けて。
これからもSAL-MANEをどうぞご贔屓に。来月から始まる定期公演をどうぞよろしくお願いいたします(詳細はこちらから)。
僕は今からとても楽しみです!

SAL-MANEを代表して
大望/ Mochi