キース・ジョンストンのワークショップの感想を聞いてみました Vol.2

前回は主にルースムースでのショーについての内容でした。今回の内容はキースのワークショップで印象に残ったことについてです。

シーンのシチュエーション

りなさま:シーンのシチュエーションがすごい少ないのが印象に残った。「子供の帰りを待つ親」のシーンは何度もやった。それをいろんな風に、例えばステータスでやったりとかエモーショナルサウンドを入れたりとか、

さんま:フェイスマスクとかもやったよね。

りなさま:あとは「ルームメイト」か「バーで引っかけてきた女の子を家に連れてくる」くらいでやってた。

うつみ:けどやっぱり中身は全然変わってくる?

りなさま:うん。

うつみ:飽きることなく?

さんま:うーん、飽きるっちゃー飽きるんだけど、でも1個も同じシーンが生まれないってのはそうだなって思った。出てる人が違うから。

りなさま:比較できて勉強になるってかんじ。

うつみ:ワークだからってことかな。

さんま:お稽古だからってのはあると思う。

安全な場

さんま:キースが作る場はほんとに安全だなと思った。キースが言ったとおりにすればほんとにうまくいく。

さんま:あとキースの安全ぶりを感じたのは、満足したら出て行くっていうワーク(リービングゲーム)をやったとき。前で一人が何かやって、見ている人は「もう見なくていいや」って思ったら出て行くっていうワークを舞台の裏で2回やった。

りなさま:一人で出てきて何秒もつか、みたいな。

さんま:5日目にやったときと最終日にもう1回やったときで全然雰囲気が違った。みんなが助け合ってたし、キースはただそれを見守ってるだけだったし、10日間かけて安全な場所にしたんだなってその時に強く感じた。

うつみ:みんなが助けるってどういうこと?出る人は1人なんだよね?

さんま:そう、5日目は出る人は大体一人だったし、周りもボランティアを頼まれたら出てくるって感じだったんだけど、最終日にやったらみんな誰かが困ってたらすぐ助けにいってた。3人でも4人でも5人でも。

りなさま:さんまが舞台で寝てたんだよね。そしたら誰かが「Natsumi~」って天使の声で入ってきて、私が「Natsumi~」って悪魔の声で入ってきて、みたいな。そしたらみんな「Natsumi~」、「Natsumi~」ってなってた。

さんま:一人で出るとかボランティアを連れてきてもいいっていうルールはもう完全になくなってるし、場もそれをやっていい雰囲気になってるし、皆実際にやれるし。そういう風に10日間でなったんだなって思った。

印象的な場面

さんま:9日目にツードットをやったの。それぐらいになるとみんな子供みたいに絵を描いてたのが印象的で。キースと一緒にやった人もいたんだけど、その人が子供みたいに線ひいてやりとりしてるのを見てて、すごい信頼関係ができてるなーっていうのが印象的だった。

りなさま:キースとデモンストレーションする人を募った時に “Who hates drawing?” って聞いてて、その募り方もかっけーなって思ったし、あと一緒にやってる子の表情を見るとすごい安心そうにやってた。たいてい先生と一緒にステージの上で何かやるって緊張するじゃん。なのにあんな表情でやってるのを見てこんな先生になりたいなぁって思った。

さんま:印象的だった。

うつみ:みんなに見えるような場所に書くの?

さんま:ううん、見えない。

りなさま:自分のノート。だからふたりの世界みたいな。うちらは、どうしようみたいな(笑)でもなんかいい感じだなぁみたいな。

さんま:書いてはくすって笑って、書いてはくすって笑ってっていうのを二人でしてて。

りなさま:でキースが「あ、やった!僕は君を笑わせたぞ!」みたいな。

うつみ:それはたしかに印象に残るね。

さんま:映画みたい。

うつみ:いいシーンだね。

“Be honest”

りなさま:あと1個だけ。私は一番勉強になったのは “Be honest” ってことだと思う。What comes next?を結構やったの。それで「Non!」って言うとき、自分の身体がNoって言ってるとか、そういうことがすごい勉強になった。

りなさま:それをキースは見抜いてるし、「今Noって思ってるでしょ」って。相手のことを思ってYesって言っておいたほうがいいかなとか、お客さんのためにYesって言っておいたほうがいいかなって考えてするんじゃなくて、ほんとに自分に正直にやってることがお客さんにもいい時間になるのかなって思った。正直になる感覚を身体で感じた!って感じ。

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以上、2回にわたってキースのワークショップへ行ってきた二人へのインタビューの様子をお届けしました。今後も様々なものを取り入れながら、SAL-MANEはよりよいショーを目指して進んでいきます!