キース・ジョンストンのワークショップの感想を聞いてみました Vol.1

こんにちは、うつみです。

さて、7月8日~17日の10日間にわたって、SAL-MANEメンバーのりな&さんまはカナダでキース・ジョンストンのワークショップを受けてきました。SAL-MANEでは二人の体験を共有するため、二人にインタビューを行いました。このブログでは2回にわたって、このインタビューの様子をお届けします。初回の内容はルースムースのショーについてです。

インタビュー日:7月26日(土)

“Audience is one creature”

りなさま:一番印象に残ったことを話していい?

うつみ:どうぞ。

りなさま:キースが “Audience is one creature” ってことを言っていて、ギャグみたいな小笑いが起きるものはお客さんを分裂させてしまってよくない、お客さんが1個の生物になってワッて笑いが起きるときはいいって言っていた。その時はなるほどなーって頭では理解してたんだけど、それがマエストロのショーで100人以上入る劇場でビシビシ来ていたときは、そこにいるだけで感動して泣けてきた。

うつみ:もっちーも去年カナダから帰ってきたとき一番印象に残ったのはショーって言ってたよね。じゃあショーのことを1個1個聞いていこうかな。

マエストロ

※マエストロ=個人対抗型インプロショー。シーンごとにお客さんの拍手で点数をつけていき、点数の低い人から脱落していく。最終的に残った一人がその日のマエストロ(巨匠)になる。

りなさま:ショーの前に1時間のワークショップがあって、日本人から一人ショーに出すってことになったの。で、じゃんけんで勝ったのが(即興実験学校の)りおちゃんだったから、りおちゃんが出ることになったんだけど、りおちゃんは英語ができないから私がディレクションの通訳サポートに入ったの!

りなさま:それが超楽しかった。その時に初めて英語をずっとやっててよかったって思った!両脇にいるディレクターのディレクションしてるのをりおちゃんに夢中になって伝えた!その時に言われたことをそのまま全部言うんじゃなくて、シンプルにりおちゃんに分かりやすく「今おじいちゃんとおばあちゃん!」とか「もうすぐ生まれるから!」みたいに…そういう言葉に勝手になった自分に感動した(笑)

まき:今まで英語を勉強していた成果が出たっていうこと?

りなさま:成果というより、りおちゃんが分かるように伝えようってのがすごいあって、ただ訳すだけじゃなくてりおちゃんをエネルギー付けるみたいなイメージで自然とやれてた!けんもつの「サポーティブ」ってこういうことかなって思った。

うつみ:「相手にいい時間を与える」の感覚もそれだと思うかな。僕は岩手でショーをやったり栃木もそうだったけど、そういうモードに入った。自分がふわって消えて通過して相手に与える、みたいな。

りなさま:そう、自分みたいなものがあんまり無かった。自分がうまくやろうっていうよりは、ずっと応援してるよって気持ちを胸にやってた。それがなんとまだ3日目だったんだよ。だから「私もう3日目で帰れる」みたいな。

みんな:(笑)

さんま:私と(即興実験学校の)しんのすけさんともうひとり一緒にいた日本人の人はけっこう後ろのほうにいたのね。だからしもり(りなさま)がそうやってお客さんが一体になってる感じを受けてたのも後ろから見てて、空気の渦みたいなのがあるんだろうなーって思ってた。あと近くにはワークショップの仲間がいたんだけど、まずしんのすけさんがりおちゃんが出てくる度に「りおー!」ってやってて(笑)たぶん後ろから来る応援の波に押されて、他の人たちも「あ、なんかあいつやばいヤツだ」って思ってて、

みんな:(笑)

さんま:それでりおちゃんが出る度に空気が上がる感じがあったんだろうなーって後ろで見てて思った。

ゴリラシアター

※ゴリラシアター=出演者それぞれが順番にディレクターになってシーンを行っていくショー。シーンごとにお客さんがディレクターを評価し、良ければバナナが、悪ければ罰が与えられる。

うつみ:ゴリラシアターはどうだった?

りなさま:クソシーンでも役者が楽しんでるから終わらせ方がポジティブだった!だからショー全体としてもめっちゃ満足いくってことが分かった。自分たちもこんな風にやりたーいって思った。

さんま:なんかショーってこういうことなんだなぁって思った。エンターテイメントだっていう感動が何よりもあった。

りなさま:なんかさー、インプロのショーを見る時ってどっかしらなんか苦しいときがあったんだよね(笑)全体的にはいいけどあの時なんか……みたいな。だけどこれは全部、全部面白かった。

さんま:自由だなーと思った。もうね、やりたい放題なの。ひとり「やりたい放題おじさん」みたいな人がいて。ハッって思いついたら後ろ入ってごっちゃごちゃに衣装身につけてバーンって窓から出て来るみたいな人がいて。

さんま:で、ディレクターから「いらない!」って言われて自主的に窓を閉じていくのがすっごい面白いなって思った。あとお客さんは動画撮っちゃいけないんだけど動画撮ってる人がいて、「こいつ動画撮ってるー」って言ってどんどんその人に絡んでいって自分のおしりを前で振ってた。すごい面白いおじさんだなって見てた。

さんま:あと照明の人がやりたいことができてるって感じがあった。照明だから裏方っていう感じでは全然なくて、ちゃんと照明の人もそこにいて照明やってるんだなーって思った。「落とすよ落とすよー」とか、照明の人の声が聞こえる気がする感じのショーだった。

以上、今回は主にルースムースでのショーについての内容でした。次回はいよいよキースのワークショップについての話になります。