もっちーにアメリカでのインプロ体験を聞いてみました Vol.3

前回は主にBATSのショーについての内容でした。最後となる今回の内容はBATSでのショーを参考にした今後のSAL-MANEのショーについてです。

SAL-MANEの今後のショー

もっちー:これからテンポ感も含めてキーになりそうなゲームはたぶんフリーズタッグ(シーンの途中で静止して、別のシーンを始めるゲーム)だと思う。形がぽんと決まった時点でスタート、みたいな。

もっちー:「アウクワードパーティー」っていうフォーマットがあって、簡単に言うと夫婦の元に誰かが来るっていうそれだけのシチュエーションで2時間やるんだけど、それだけじゃかなりきついじゃん。だからシーンがある程度進むと照明が一気に色を変えるの。で、その瞬間の立ち位置で全然違うシーンをやる。そのタイミングもかなりざっくばらんで「ここ!?」みたいな飛ばし方をして、ジャシュアはそれにあわせて曲をつけて、全然違うシーンを作る。そのぐらいのスピード感が欲しい。

カエル:キャラクターごと全員変わるの?

もっちー:全部変わる。キャラクターも場所も全部変わる。

うつみ:戻ってくるの?

もっちー:照明が変わってある程度落ち着いたら、また照明がガンって変わって戻る。暗転じゃなくて色が変わるだけ。ピンクとか。そういうスピード感というか変化の大きさみたいのはけっこう使ってる。

もっちー:僕が観た中で一番美しいと思ったのはトゥルーフィクションマガジンズのフォーマットで、これはフリーズタッグをうまく使いながら非構成的にハロルド(ひとつの言葉からたくさんのシーンを作っていくフォーマット)をやっていく感じ。

もっちー:短いシーンをいくつかやるんだけど、基本的にはランダム。でもある程度のところで前に出てきた話の続きが出てきてみたり、みたいのをかなり流動的にやる。で、ある程度シーンが進んだところでまたフリーズタッグ的な要領でずっと前のシーンの続きが始まったりとか。そこらへんのスイッチは速くて、たぶんそれの元になってるのはフリーズタッグとかそういうゲーム。だからそういうイメージも持っててもいいかなと。

うつみ:今はショーでMCが入るのが多すぎる気がして、一回MCが入ったら15分くらいはやりたいな、と。でも15分のひとつのシーンをやるっていうよりも、短いシーンがいっぱいみたいなので15分くらいやりたいな、ってのがある。特にショーの最初の方は。逆に言うとゲーム的なのはもういいかなーって。

もっちー:僕らが苦しくなるよね。「どのゲームをやろう……」みたいな。その頭の使い方ってショーをやるときの使い方じゃないよね。あとゲームをやっていくのはテンポがよくないから。

うつみ:まぁショーの間でさ、ハロルドもシーン・シーン・シーンでゲームが入ったりするじゃん。そういう感じでちょいゲームが入ってシーンに戻るってのはいいと思うんだけど。

もっちー:あと意識的にシーンの中でゲームの要素を見つけるのも大事にした方がいいと思う。例えばシーンの中でワンボイスが入ってきてもいいわけだし。そういうものをもっと試したい。ワンボイス(複数人で声を揃えるゲーム)をワンボイスとしてやるっていうよりは、ワンボイスを要素として入れてしまうっていう感じ。

もっちー:あと僕らはあんまりやらなかったけど「He said, She said(相手のセリフを自分が言うゲーム)」はそういう意味では大事なゲームだと思ってる。けっこうあれはよく使う。回想シーンとかで使うし、あとナレーションでも使う。ちょっとテクニカルではあるけれど、そのテクニカルさにある程度筋肉を持ってた方がいい。じゃないと常に同じような会話の形式しかできなくなっちゃうから。

うつみ:たぶんそれパターン的にはそんなに多くないからさ、共通認識にしておきたい。共通認識にしておけばバリエーション広がるよね。

以上、3回に渡ってアメリカでインプロ修行をしてきたもっちーへのインタビューの様子をお届けしました。今回の話で出たように、SAL-MANEは今後もよりよいショーを目指して進んでいきます。次回のショーは2月9日です。ご興味のある方はどうぞお越しくださいませ。